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Daisuke Kono

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しん太が歩いたり走ったりできるようになってきたぐらいのある日のこと、米も野菜も不作で食べる物がなくなってしまい、おじいさんとおばあさんはたいそう(こま)っていました。しん太には自分たちの食べ物を()らしながらなるべくたくさんの量を与えるようにはしていましたが、それでも家にある食べ物がほとんど()くなってしまいました。おじいさんはしん太を()っこしながら言いました。
 
「しん太、ごめんねぇ。お前に十分(じゅうぶん)な食べ物を食べさせてあげられなくて。」
 
おじいさんの悲しそうな表情を見たしん太は、思わずわんわんと泣いてしまいました。すると次の日、田んぼや畑で作物(さくもつ)が急に(みの)り始め、その()くる朝にはすぐに食べられるぐらいに全て大きく育っていました。
 
「不思議なこともあるもんだなぁ。」
 
おじいさんとおばあさんはたいそう喜び、さらに余った作物のいくつかは、食べ物に困っていた村の人たちにも分けてあげることにしました。
 
またある日のこと、今度は()()りが長く続いて井戸水が()れてしまうことがありました。おばあさんはしん太を抱っこしながら言いました。
 
「しん太、ごめんねぇ。お前に十分(じゅうぶん)なお水を飲ませてあげられなくて。」
 
今度はおばあさんが悲しそうな表情をしたので、しん太はまた、えんえんと泣いてしまいました。すると次の日、今度は今までの日照りがうそのように大雨が降り、井戸の水が十分に(たくわ)られました。しん太が泣く度にそういうことが何度か続いたので、不思議に思ったおじいさんとおばあさんは、「しん太神様が授けてくれた子供なのではないか」と思うようになり、いっそう大切に育てることにしました。
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